2018/01/18

「デザイン思考」のワークショップで異なる立場の人をつなげる☆

デザイナーの田辺ですこんにちは。デザイナーの田辺です。
今回は、米国出張で「UX WEEK 2017@サンフランシスコ」に参加して学んだ、「デザイン思考」に関する知見をもとに、社内でワークショップを開催した話をご紹介します。「UX WEEK 2017」の様子を紹介した参加レポートもぜひご覧ください!

デザイン思考っていったいなんだろう?

みなさんは、「デザイン」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?

  • UXデザイン?
  • グラフィックデザイン?
  • プロダクトデザイン?

これらすべてに「デザイン」とついているので、どれも正解です。ここ最近は特に、「デザイン」という言葉のカバー領域が広がってきました。上記の「デザイン」のように絵を書いたり、3Dでモデリングをおこなったりするプロフェッショナルスキルに加えて、「ビジネスをデザインする」という考え方が広く求められるようになってきています。
ということは、プロフェッショナルスキルを持つ専門的なデザイナーではない人も、「ビジネスをデザイン」していくために、デザイナーのように思考することが求められます。これを助けるのが「デザイン思考」というわけです。

百聞は一見に如かず

デザイン思考のプロセスでは、「ものごとを視覚化できる」というデザインの得意分野を使いながら、異なる立場のメンバーの意見を取り入れたプロトタイプを実際に作り、検証し、改善していきます。あることを説明したいとき、言葉で長々と説明するよりも作って見せてしまったほうが早い、ということは往々にしてありますよね。
言葉で長々と説明するよりも見たほうが早い

デザイン思考で、異なる立場の人をつなげる

少し話は変わりますが、私の所属する“プロダクトデザイン本部”では、さまざまな専門領域を持つメンバーでチームを組み、製品開発をしています。同じメンバーが兼務することもありますが、代表的な役割はこちらです。

  • プロダクトマネージャー
  • プロジェクトマネージャー
  • UIデザイナー
  • UXデザイナー
  • リサーチャー
  • フロントエンドエンジニア
  • バックサイドエンジニア
ドリーム・アーツ広島本社

これだけ多様な専門領域を持つメンバーが集まれば、使う専門用語が異なるのも当然です。ドリーム・アーツでは、それぞれの専門用語で一生懸命コミュニケーションしても伝えたいことがうまく伝わらなかったり、それぞれの解釈で理解していたりして、さまざまな認識ミスが発生してしまっていました。
そこで取り組んだのが「デザイン思考」の社内ワークショップ!
デザイン思考で異なる立場の人をつなげる
私の所属する“プロダクトデザイン本部”はもちろんのこと、セールスやサポート部門のメンバーにもワークショップに参加してもらい、「デザイン思考」を共有することで、異なる立場の人たちをつなげ、よりきめ細やかなサービスをお客さまに提供できるようになろう、という試みです。
初回に開催したワークショップが反響を呼び、ついに計7回・のべ100名ものメンバーが参加するワークショップとなりました。

米国で参加した「UX WEEK 2017」を2時間に凝縮

ワークショップの内容は、わたしが3日間参加してきた「UX WEEK 2017」の内容を、専門的なデザイナーでなくても受け入れやすいように2時間のプログラムに組み直したもの。前半ではデザイン思考に関する理論のシェア・後半にチームでプロトタイプを作る、というワークです。アジェンダとワークショップの様子は、こちら。↓

「デザイン思考」ワークショップ社内開催の様子

アジェンダ

  • The Expanded Role of Design  ( 広がるデザインの役割 )
  • Co-Design  (協創)
  • Rapid Service Prototyping  ( プロトタイピングワーク )
  • Discussion  ( 意見交換 )

メインは、手を動かしながらのプロトタイピングワーク

まさに「百聞は一見に如かず」を実感することのできる「プロトタイピングワーク」が、このワークショップのメインです。プロトタイプを作って議論を進め、全員で「あるべきイメージ」を共有していることが、どれだけ理解を加速させるのかを実感してもらいました。このワークでは、「空港サービス」をプロトタイプ!“チェックインカウンター”や“飲食店”など、空港に必要な要素カードを並べて机のうえに擬似空間を作り、現状の空港はどこがストレスになっているのか?では、どこが改善のポイントか?・・・などを話し合っていきました。

プロトタイピングツールがドミノになってしまった!
あちゃー!カードが倒れてドミノになってしまった・・・!
プロトタイピングのやり方がわかってきました。
横に並べていけばいいじゃーん!と再挑戦。これで大丈夫^^

議論を可視化していく

このプロトタイピングワークの効果は、議論の可視化によって、空港サービスの全体像をメンバー間で共有できることです。言葉の議論のみでは視点が断片的になりがち。ましてや空港サービスなんてとても広範囲のため、全体像をメンバーで共有するのは至難のワザです。しかしこのワークでは、プロトタイプに議論の内容を集約させていくので、メンバー間で共通認識を作るのが容易になります。
プロトタイピングによって共通認識を作りやすくなる

社内の反応は?

最後におこなった「プロトタイプについて」の意見交換では、このデザイン思考やプロトタイプといった手段を使うことに前向きな意見がたくさんでました。

日頃の業務を効率化して無駄な時間をなくし、こういう時間をもっと作ろうというモチベーションになった!

これまでのデザインの認識ではかなり範囲が狭くて、一部しか認識していなかったのだなぁと。もちろん小さな部分も大事だけど、もっと大局から考えることも大事なことなんですね。

デザインというと、デザイナーと呼ばれる人が考えるものだと思っていました。けれど、すべての人がそれぞれの視点で考え、意見を出すことで、他にはないものが生み出せるというのは、すごいことですね。

製品の機能開発やWebサイトの導線設計にも、デザイン思考をもっと取り入れたい!という感想も多く寄せられました。

「デザイン思考」ワークショップを開催してみて

こうして2時間のプログラムを終え、ワークショップが無事に終了。
「デザイン思考」のワークショップが無事に終了
デザイナーではないメンバーに「デザイン」について話す、というのはけっこう緊張しました。数字のような絶対値ではない「デザイン思考」「プロトタイプ」の感覚を受け入れてもらえるか・・・。不安でしたが、実際に体感できるワークを取り入れることで、社内メンバーにも受け入れてもらえたような気がします。

引き続き「デザイン思考」を広める活動は続けていきますので、こちらのブログにもシェアしていきますね。それでは、また!

まだ前編を読んでいない方は、ぜひこちらからどうぞ!→『UX WEEK2017@サンフランシスコに参加しました!【レポート】


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