2017年8月28日(月)~9月1日(金)に「知話輪をフロントエンドとしたAIボットを作る」インターンシップを開催しました!
8人の大学生・大学院生に参加していただき、ドリーム・アーツ社員にもいい刺激の生まれたインターンシップになりました。
誠にありがとうございました!
# インターンシップのテーマ
ドリーム・アーツの製品であるビジネスチャット「知話輪」に、TensorFlowなどを使いながらAIボットを作成する事が今回のお題です。
機械学習を行うにあたり、用意したネタは「Weekly Report」。
ドリーム・アーツの全社員が、毎週金曜日に勤務時間や一週間の総括・来週のタスクを記載し提出しているレポートです。
過去12年分がアーカイブとして残っているので、これを活用し、面白く便利なAIボットを作成してもらいました。
ボットのネタから、役割分担・スケジュール・実装・発表まで、全て各チームにお任せしました。
チーム開発の一通りの流れを経験してもらいたいと思います。
# 完成したボット
実質3.5日間という短い実装時間の中、両チームともAIを使った動くボットを作成してくれました。
## チーム『マッスル』
「スカウター」ボット。
個人の1週間の勤務時間とタスクリストから、タスク消化能力を”戦闘力”として教えてくれるボットです。
Microsoft Cognitive ServicesのLUISを使って、タスクを示す文章を11種類の仕事(実装・修正・調査…)に分類します。
全社員からそれぞれの仕事にかかるであろう推定時間を学習し、実際にその人がかかった時間との違いから、個人の戦闘力を導き出しています。
数値化することで、
- リーダーがメンバーの力を明示的に把握できるようになる
- タスクの振り分けを数字を根拠に行うことができる
- 個人生産性の向上が数字で図ることができる
というメリットがありそうですね!
## チーム『夜mac』
「元気玉」ボット。
チームリーダー・本部長向けのボット。
チームメンバーのレポートを学習し、チームのまとめを作成してくれるので、リーダーたちのレポート作成を手助けしてくれます。
チームメンバーのWeekly ReportをTensorFlowのseq2seqを使って学習させ、知話輪からほしいチームの名前を入力することで、学習結果を表示させています。
「オラに元気を分けてくれー!」ということで、メンバーのレポートが集まり、リーダーの手助けをするので、”元気玉”という名前にしたそうです。
# 感想
## チーム『マッスル』
・初めはとても緊張していたが、メンバーに恵まれ楽しい5日間だった。普段あまり経験できないチーム開発で、意見を出し合いより良いものを作れた。機械学習含め新しい技術をたくさん習得できたので、今後の研究に活かしたい
・規則正しい生活ができた5日間だった。密度が高い5日間だった。文字列処理をこなす5日間だった。たくさん話し合えた5日間だった。
## チーム『夜mac』
・朝起きるのはしんどかったが、実際にコードを書いているときは新鮮で楽しく開発ができた。4日目に仕様が違うことに気付いてから、方向を修正するというチーム開発ならではの経験ができたのはよかった。全体的に充実した楽しいインターンだった。
・普段はほかの大学の学生と交流がないので、就活や技術の情報など、インターンのテーマとは別に新鮮な情報を得られたのが良かった。自分と比べると、技術の蓄積が多い社会人の方が臨機応変力が強いと思った。
各チーム、ドリーム・アーツの社員とも連携を取りながら、動くボットを完成させてくれました。
両チームともに、Weekly ReportはUTF-8、python2系はasciiという環境問題にぶつかった様でした。
また、機械学習では課題になる前処理。
各チームが期待している答えを返してくれるように、無駄なデータの削除や、フォーマットの統一でかなり時間をとったそう。
それぞれ苦労がありましたが、上手く乗り越えていました!
環境依存問題や前処理など地道な作業・問題に躓きながらも、あきらめずに取り組んでいる姿は、ドリーム・アーツの社員にも刺激になりました。
ありがとうございました!
最後はみんなでマッスルポーズ!