2014/02/25

僕達のグロースハッキング

ご無沙汰しております。石田です。

 

だいぶ前のことになりますが、「事業構想」という雑誌のグロースハック特集で Shopらんの事例を取り上げてもらいました。

まず、僕自身がグロースハッカーの素養を持ち合わせているかどうかや、そもそもShopらんはまだグロースしていないではないかという点に議論の余地があるのですが、それはひとまず棚上げして、今日は記事での取り上げられ方と僕が考えていることとの間のギャップについて書いてみたいと思います。

 

そもそも「グロースハッキング」という言葉をご存知でしょうか?

Web業界界隈で使われるようになってきた言葉で、サービスを成長させていくためのあらゆる取り組みの積み重ねをいいます。

どうもこう定義すると従来のマーケティング手法との違いが見えにくいのですが、グロースハッキングで際立つのは、「ハック」の部分なんだと理解しています。

 

ここで一つの事例を見てみましょう。

DropboxやOneDriveのようなオンラインストレージサービスを開発しているとしたとき、従来型の「広告を打ち、販売代理店網を構築し、セミナーや雑誌メディアでの啓蒙を展開していく」古き良きIT業界のスタンダードな手法と、「無料枠でユーザーを獲得し、ユーザーがその体験で感動し、そしてSNSでサービスを紹介したくなる仕掛けを提供し、上位版へのアップグレードでマネタイズする」という最近の潮流のどちらが優位なのでしょう。

 

議論するまでもなく現在のマーケットを見渡せば後者です。

前者の手法をとったベンダーはマーケットからは駆逐され、死に体のままわずかな既存ユーザーのために赤字を垂れ流し、サービスをいつ終了させるのかを検討しているだけです。

 

例えば(以下自粛)この脱労働集約的な仕組みの構築がハックの力です。

ポール・グラハムが「ハッ カーと画家」でいうとおり「技術が生産性の差を拡大」しているわけです。

ユーザー拡大の仕掛けを考えてそれをプログラミングするのに、コードの書けるグロースハッカーなら数時間とかからないでしょうが、旧来の企業はその企画書を通すだけでハンコのスタンプラリーが必要になることでしょう。

まるで勝負になりません。

勉強になります。

 

さて、僕達のサービスはグロースハッキングできているのでしょうか。

僕達はB2Bのサービスを提供しているわけで、ユーザーを塊で見ているわけではないのです。

実際にサービスを使ってくれているユーザー企業のひとりひとりの顔が見えているといっていいと思います。

こういう状況ではグロースハッキング的な手法である、ビッグデータ解析もA/Bテストも、バイラルマーケティングもあまり意味はなく、目の前のお客様にとっ て役に立つことを考えぬいた結果としての最善のサービスはコレだ!

という確信に基づいて、愚直にサービスの改善を積み重ねた結果としてのグロースがあるだけです。

 

そんなわけで、僕達がやっていることは、やたらハイテンションで馴れ馴れしく、MacBookを小脇に抱えた bay area guys が言うところのグロースハッキングとはちょっと違うのではないかと考えています。

まあ、そういう愚直な職人的なところが僕達のいいところであるとは思っているのですが。

 

では。